YouTubeでは音楽を取り扱うチャンネルが沢山ありますよね。
・音楽ニュースを取り扱うチャンネル
・雑談や議論をする音楽系YouTuber
・ギターやピアノなどの楽器講師
・音楽理論や作曲編曲について解説している専門家
・カバー動画などをネットミームとして取り扱うエンタメ系のチャンネル
などなど色々種類はあります。それで、実際その人たちは儲かっているのか?と言う事が気になる方も多いと思います。
この記事では音楽系YouTuberの裏側や現実については解説していきます。
知名度が上がればある程度は儲かる
まず結論から言うと「音楽系YouTuberはそこそこ儲かるけど大きくは稼げない」と言えるでしょう。
もちろんビジネスの世界なので人によって収入はピンキリですが、音楽系YouTuberとして成功してもお金持ちになることは厳しいでしょう。
年収500万円でも稼げればかなり凄い方です。
しかし安定しているわけではありません、年によっては年収は下がったり上がったりするので、結構苦労することも多いでしょう。
しかし食っていけないわけでは無いので、音楽が好きならYouTuberとして活動するのも良いと思います。
ちなみに「本当はアーティストとして活躍したい」「お金が稼げるなら音楽系YouTuberやりたい」と考えている方は、辞めたほうが良いです。
かなり大変だし、正直割に合わないビジネスだからです。いわゆる”楽して稼げる”と言うジャンルの仕事では無いので、気軽に始めるのは難しいですね。
まともに食っていけるようになるまでも、かなりの時間が掛かると考えて良いです。
それならアーティストとしての夢を追う方が、結果的にお金持ちになれる可能性が高いと私は思いますね。
音楽系YouTuberが稼ぎにくい理由
音楽系YouTuberが稼ぎにくい理由はちゃんとあります。
これは能力やセンスではどうしようも無く、そもそも稼ぎにくい市場だからある程度は仕方のない事なのです。
1, 音楽はニッチジャンルすぎると言う事
音楽はほぼ全ての人が聞いているメジャーな趣味ではありますが、演奏や理論など詳しい話になると途端に人口が減ります。
どうしても音楽系YouTuberは専門的な話が動画になってしまう事が多いですからね。
実際、音楽系YouTuberの動画は平均1万再生されない事も多いです。人気の方でもようやく3~5万再生を取れるほどです。
YouTubeと言えば「広告収入で稼ぐ」と言うイメージが強いですが、音楽系ジャンルに関してはそのやり方はあまり良いとは言えないでしょう。
2, 音楽は挫折&飽きる人が多い
音楽と言うのは非常に挫折率の高い分野です。始める人も多いですが、飽きて辞める人や諦める人は毎年多くいます。
これは言い換えれば、視聴者や顧客の入れ替わりが激しいと言う事です。
これはビジネス的に考えるとかなり難しいポイントなんですよね。お金を稼ぐ上では「リピーターを獲得すること」が重要になってきます。
しかし、挫折や飽きなどで顧客が減っていくとそれと同じだけ集客をしなければいけないのです。
ビジネスは新規客を作ることが本当に難しいし、コストがかかるのでしんどいんですよね。
3, 著作権が厄介
音楽と言うジャンルにはかならず「曲の著作権」が存在します。お金を稼ぐ上ではこれがかなり厄介です。
例えば、YouTubeでカバー曲を投稿してもあまり稼げないんですよね。Content ID が設定されている場合、その曲の広告収益は原曲者に入ります。
正直、音楽系の仕事全般に置けることですがこの著作権に関することが曖昧になっている場合が多いです。
グレーゾーンな話でもあるので、他の人の曲を取り扱う場合は注意が必要ですね。
4, 音楽系YouTuberはライバル業者がかなり多い
音楽系YouTuberは結構な数が居るんですよね。みんなチャンスを求めてYouTubeを始めたのです。
実はこのライバルたちはかなり競合です。音楽・楽器・編曲などの知識とスキルがあるし、プロとして活動している人も居ます。音楽講師がYouTubeを始めたパターンもありますね。
簡単に言えば、素人が気軽に始めて太刀打ち出来るYouTubeジャンルでは無いんですよね。
正直、音楽系YouTuberをやるならアーティストとしての道を目指す方が圧倒的にオススメです。
音楽系YouTuberの収益源は何?
広告収入はあまり期待できないのでそれ以外のマネタイズ方法を使っていく必要があります。
音楽系YouTubeの主な収益源は「月額制のサブスクリプション系」であることが多いです。
月額5000円のオンラインレッスンや、YouTubeのメンバーシップなどを使って”コアなファン”にコンテンツを提供していく事で稼ぐ手法です。
○○講師と言うタイプのYouTuberはほとんどコレですね。動画を見るとオンラインレッスンへの勧誘がよく見られます。
他には「企業案件」も結構あります。音楽系YouTuberは主に楽器メーカーや機材メーカーから「商品を宣伝してほしい」と依頼を受ける事がよくあります。
これらの案件収入はモノによってピンキリです。しかし問題点は「不安定」と言う事です。案件が来る頻度も報酬もバラバラなので、あくまで”会社員で言うボーナス”と言ったイメージが強いように感じます。
広告収入+サブスク+企業案件これが音楽系YouTuberのメインの収益源となっていくでしょう。
その他のマネタイズ方法は大きな収益源にならないかも
マネタイズ方法は色々ありますが、あまり大きな収入にならないモノもあるのです。
例えば「Amazonアソシエイト」などのアフィリエイトで稼ぐ方法があります。しかしこれは大きな収益にはならず、あくまでもお小遣い程度の金額にしかならないですね。
グッズ販売などで稼ぐことも可能ですが、これはどちらかと言うとアーティストとしての稼ぎ方です。思ったよりもそこまで売れないんですよね。なのでオマケ程度の収入です。
音楽系YouTuberとして活動していくならYouTube以外にも収益源を作ることが大切です。スタジオミュージシャンや作曲・編曲などが出来ると仕事の幅が一気に広がりますね。
動画投稿を続けていくのはかなり大変だし辛い
YouTubeは稼げるイメージが強いですが、その反面作業量も多く大変なビジネスです。
企画・撮影・編集はどれも時間が掛かるものだし、宣伝や集客するためにYouTubeショートも作る必要があります。
想像以上に大変で、決して”楽して稼げる”と言うわけでは無いのです。好きな事で生きていく事は出来ますが、かなり忙しくなると考えて良いでしょう。
音楽系YouTuberの良くない所は「そこまでお金持ちにはなれないけど毎日忙しい」と言う事です。
工夫してオンオフの時間を自分で作らないと、サラリーマンよりもキツい日々を過ごすことになると思いますね。
ネタ切れで悩むYouTuberは多い
YouTuberは常に新しい動画を投稿していかなければいけません。最初こそ色々な動画のネタが思いついていきますが、日々そのネタは尽きていきます。
過去の動画と被りが無いように新しい企画や話題を考えなければいけないので、これがかなり大変です。
音楽系YouTuberの中には視聴者のコメントや質問からネタを作っている人が居ますが、これは結構オススメですね。ネタに困ったら活用していきましょう。
ただし、視聴者の様々な質問に答えるには音楽に対する深い知識と経験が必要です。また自分の意見を言う事が大切なので、ネットの情報だけでなく自分の体験談をもとに応える必要があります。
音楽系YouTuberに将来性はあるのか?
何かを仕事にする上で気になるのは”将来性”ですよね。
音楽と言うジャンルは今後もずっと人気だし廃れる事は無いのです。
楽器やアーティストもカッコいいので、憧れて始める人は今後も沢山出てくるでしょう。
音楽・楽器などの講師はこれからも活躍するし、需要はあるでしょう。
YouTubeと言う媒体もグーグルの傘下にあるので、廃れる事は中々無いと思います。
もし新しい強豪SNSが出てきたなら、そっちも活動に取り入れていくと良いでしょう。
将来性は間違いなくあるのですが、自分で工夫していく必要もあります。時代によって稼げる市場や需要は変わっていくので、それに合わせて仕事のスタイルも変化させていく必要があります。
ビジネスをやる上で将来性を心配するのはダメ
音楽系YouTuberはサラリーマンとは違います。起業家であり個人事業主です。
将来のことなんて全く分からないし、気にするだけ無駄なんです。
時代が変わって稼げる市場やジャンルが変わったなら、無理に音楽YouTuberを続ける必要は無いのです。
別のビジネスを始めても良いし、他の音楽ビジネスで稼いでいけばいいのです。
安定性や将来性は今考えても意味ないし答えが見つかることは無いですね。
音楽系YouTuberが稼いでいくために重要なポイント
音楽系YouTuberが稼いでいくためには「固定ファンを獲得する」と言う事が大切です。
そのためにやるべき事をいくつか紹介していきます。
まずは「憧れられるようなカッコいい人になる」と言う事です。いくらスキルがあってもダサい人ってあんまり追いかけたくないんですよね。
音楽を始める人たちは「この人みたいにカッコいくなりたい!」と夢を抱いてファンになります。
カッコいい音楽系YouTuberの方がファンの獲得においては有利になります。
次は「キャラクター性」です。音楽系YouTuberの中には結構嫌味っぽくてズバズバ意見を言うような人も多くいます。特にギタリストに多いですね。
ちょっと攻めた発言で人を集めるのも1つの手法ではありますが、個人的にはあまりオススメしていません。アンチや批判を受ける事も多いし、なんかカッコ良くないんですよね。
あとは「言い方がキツイ人に音楽を教わるのはちょっと怖い」と言う人も多いです。せっかくなら優しくてカッコいい人に音楽を教えてもらいたいですよね。
再生回数と人気は比例しない
YouTubeと言えば何でもありで、再生回数を稼げば良いと言う風潮があります。しかしココを勘違いしてはいけないのです。
過激な事や反感を買う事を言えば再生回数は稼げます。しかし、その再生してくれた人の中には嫌な思いをしている人も居ます。アンチも一定数居るでしょう。
なので賛否両論がある過激発言で再生回数が増えても、面倒な客層や視聴者が増える事が多いのです。5chなどの掲示板で悪口を書かれることも増えますね。
今いる音楽系YouTuberの悪い部分であり、再生回数を稼ぐために手法を真似する人も居るので「音楽系のYouTubeは口が悪い人が多い」と言う印象が全体的に強くなっています。
逆に言えば「優しい・カッコいい・楽しい」この3つを持っている音楽系のYouTubeは再生回数も多く固定ファンもかなりいます。王道で誠実な売り方の方がファンは増えるのでオススメですね。