音楽業界において「ラブソング」とは一番売れるジャンルであり必要不可欠な存在です。
日本だけでなく海外で売れている曲もラブソングである場合が非常に多いです。
世の中にあふれている曲(特にメジャーレーベルから出ているもの)はラブソングが大半です。
世の中には「ラブソングが聞きたい」と言う人が多い為、必然的にそう言った恋愛をテーマにした曲が売れるのです。
しかしそんな音楽業界の現状に嫌気がさしている人も一定数居るのです。
私もどちらかと言えばラブソングは苦手な方です。
しかしアーティストとしては売れるためにラブソングを作った方が絶対に良いので、仕方ない事だと思っています。
人にはそれぞれ音楽の好みがあるので「ラブソングが嫌い」と思う事は悪くないし不思議な事でも無いのです。
ラブソングは大人になると恥ずかしくなってくる
ラブソングの歌詞と言うのは若い人には刺さりますが大人になってくると、ストレートに愛を伝える歌詞が恥ずかしく感じるようになります。
例えば「愛してる」「君が好きだ」などと言った純愛を歌った歌詞は聞いていて苦しくなる時があるのです。
大人になると良い意味でも悪い意味でも現実を知るので、青春で純愛なラブソングが苦手になってくるのは仕方のない事だと言えましょう。
アーティストと言うのは大衆からするとファッションアイテムのようなものです。
好きなアーティストや曲によってその人の印象が決まると言っても過言では無いでしょう。
大人になってくると世間体や周りからの評価を気にする人も多いです。
そのことからラブソングを好きでいる事が恥ずかしいと感じる人も多いのです。
私も実際、友達や異性と話している時「ラブソングが好き」とかは言いにくいですね。
back number が好きなんですが好きですが表ではあまり言えないですね。
「愛が重くメンヘラっぽい人」と思われないか心配になります。
コテコテでは無いラブソングは結構良いですよ
あまり恋愛を表にハッキリと出さないラブソングも最近は人気があります。
昔は結構ベタで重たい歌詞が主流でしたが、最近はオシャレで少し回りくどく表現する曲も多いです。
そう言った曲は聞いていて恥ずかしさが無いのでオススメですね。
ストレートな恋愛の歌詞を書くアーティスト、最近で言えば「あいみょん」や「Tani Yuuki」などが人気ですがその一方でオシャレでカッコいいラブソングを書く人も居ます。
そういったアーティストを探してみるのも面白いです。最近話題に上がるアーティストで言えば「NEE」や「PEOPLE1」などですね。
どこもかしこもラブソングだらけなのが不満
ラブソングが嫌いになる要因の1つとして、世の中で流行っている曲がラブソングばっかりだと言う事が挙げられます。
どれもこれもジャンルが一緒だと飽きるしうんざりするんですよね。
「あーまた薄っぺらいラブソング流行っているよ」なんて愚痴を聞くことも結構あります。
もっといろんなジャンルの曲が流行ってくれると面白いんですけどね。
それで言えば最近大きく知名度を上げた「FAKE TYPE.」なんかは独特の世界観を持っていて面白いですよね。私もかなり好きなアーティストです。
色々なジャンルの曲が売れているとそれだけバリエーションも増えるし、面白味が増すと思います。
アーティストは売れるためにラブソングをリリースしているという側面
どのアーティストも直面する悩みの1つに「作りたい曲」と「売れる曲」が噛み合わないと言うものがあります。
売れるために仕方なくラブソングを作曲しているアーティストも実は多いんです。
もしくは「色んな曲をリリースしたけどその中のラブソングが大ヒットして知名度が上がった」と言うタイプの人も居ます。
それをキッカケにリリース曲にラブソングが多くなったというパターンもあるのです。
アーティストは常に「収入」と「自分のやりたい音楽」を天秤にかけて悩まないといけないのが辛い所ですね。
ちなみに、実はその人の代表曲と呼ばれるものは本人は好きじゃなかったりする場合もあるんですよね。
ロックバンドが好きな人はラブソングが嫌いな人が多い
ロックバンドは結構「世の中に対する不満に反発する精神」や「自分の生き様や考え方」を歌詞にしている事が多いです。
最近は色々なジャンルのロックバンドが居るので曲の内容は多種多様ですけどね。
ロックを好んで聞いている人からすると、ラブソングはナヨナヨしているしスローテンポなのであまり好きにはなれないと思います。
私自身、ハイテンポでノリが良い曲が好きなので恋愛を歌ったバラードとかは「何でこの曲が人気なのか理解できない」と思う時期もありましたね。
ロックバンドはやはり「カッコいい」と言うのが何よりも頭にあると思います。
しかしラブソングを言うのはカッコよさを求めているのではなく「共感出来て心を打たれる事」の方が重要視されます。
分かり合えないのは仕方ないかもしれませんね。カッコいいラブソングと言うのは意外と少ないです。
私は「小さな恋のうた」とかは好きですね。歌詞も重たくなくそれでいて恥ずかしくないので歌いやすく「この曲が好き」と言いやすいです。
こういったラブソングが増えると良いですね。しかし近年はオシャレな曲が人気になってきています。
歌詞の書き方も変わって、昔に使い古された言葉よりも「このアーティストにしか書けない言い回し」の方が重要視されています。
聞く側の音楽知識も昔よりレベルが高いので「薄っぺらいベタな歌詞」では売れないのです。
これは結構良い傾向だと思います。今のトップアーティスト達もみんなオシャレですからね。
ラブソングが嫌いな人は恐らくポエムも嫌い
恐らくですが、ラブソングが苦手な人はポエムも嫌いだと思います。TwitterやInstagramのストーリーで流れてくるような寒いポエムに嫌気がさしているはずです。
私もポエムは結構苦手派で鳥肌が立つくらいには嫌いですね。
ラブソングと言うのはそう言った恋愛・失恋ポエムを音に乗せて歌ったものなので、当然苦手に感じると思います。
特に年齢を重ねていくほど、綺麗な理想ばっかり垂れ流すポエムは「共感性羞恥」でこっちが恥ずかしくなってしまうんですよね。
実際、ラブソングが好きな人は10代~20代前半がほとんどです。なぜなら恋愛をよくする青春の時代であるので、歌詞に共感しやすいからです。
それ以上の年齢になってくると多くの人は徐々に苦手になっていきます。「良い大人だし、青春ラブソングを聞くのも恥ずかしいな」と思ってしまうのです。
恋愛が苦手な人はラブソングが苦手
これは私自身もそうなのですが、正直恋愛は得意ではありません。
どちらかと言えば苦い思い出の方が圧倒的に多く「良い恋愛をしてきた経験」があまり無いんですよね。
そういう人生を歩んでいると「ピュアな心」が失われていくんです。
そうなるとラブソングのキラキラした感じが「夢見すぎだろ」と思うようになってしまうんです。
仕方ない事ではありますが、そう言った現実での恋愛も曲の好みに反映されてくるという訳です。
それで言えば失恋が多く悲しい経験を多くしてきた人は「失恋ソング」を聞いて感傷に浸ることが多いですね。
ちょっとダークでチルな感じの曲を聴くことが多いです。例えば「コレサワ たばこ」なんかを聞きがちですね。
ラブソングを作りたくないアーティストの方へ
音楽活動をしているアーティストの方は「ラブソングを作るべきなのか?」という悩みに直面することがあると思います。
結論から言えば「どうしても作りたくないなら無理してラブソングを作曲する必要は無い」です。実際、ラブソングを全然作らないのに売れているアーティストは居ますからね。
作曲ジャンルが迷走して今よりも魅力が無くなるようであれば無理して恋愛系の歌詞を書かなくても良いのです。
もう一つの案としてはオシャレでかっこいいラブソングを作ると言う方向性に切り替える事です。実は今の時代に合っているので売れる確率もかなり高いです。
アーティストと言うのは、今まで全然売れなくても「一つの曲のヒット」によって大きく人生が変わるのです。今ではTikTokのおかげでメジャーデビューしていない人でもチャンスを掴めるのです。
人生と言うのはどこを妥協してどこを絶対に曲げないのかを取捨選択していく事が重要です。現実は全て自分の理想通りにはいかないので常に現実を見る必要があります。
アーティストと言うのは「収入」の問題が一番ありますね。稼げなければ生計を立てられないけど、自分の好きな音楽をやらないと後悔しますからね。
ラブソングばかり売れていて嫌になることがある
アーティストあるあるですが、自分の音楽活動があまり上手くいっていないと「ラブソングばかり売れていて嫌になる」と言う事があります。
アーティストと言うのは自分の曲に自信を持っている人がほとんどです。こだわりぬいた歌詞と何度も試行錯誤して作り上げた曲は、自分の中では傑作です。
その曲が思ったより売れなかった時は落ち込みますよね。
いま世の中で売れている曲が「なぜ売れているのか理解できない」と不満に思う事もあるでしょう。
実際音楽と言うのは、音楽的に高度なモノを作った方が売れるわけではありません。それに運要素も結構絡んできます。
後は自分の曲を売り込んで流行らせるセンスもかなり重要です。最近ではSNSの使い方もかなり大切になってきていますね。
良い曲を作れている自信があるなら自分の作曲センスを信じて今のスタイルを貫いていきましょう。府封するべきなのは「宣伝方法」です。
自分が作った曲は宣伝次第では100~1000万再生される可能性があるのです。
また、過去に作った曲が今になって人気になるパターンもあります。TikTokではその傾向があります。
「瑛人 – 香水」や「さとうもか – melt bitter」なんかもリリースして一年以上たってから有名になりましたからね。
自分を信じて音楽活動を続けていればいつかチャンスはやってきます。それまではひたすらに頑張るしかないですね。自分の音楽スタイルを貫いていきましょう。
その方が後悔は無いです。好きではない音楽をやっても楽しくないし、それなら別の仕事をした方が圧倒的に効率が良いですからね。
今後もラブソング最強時代は続く
恋愛はいつの時代も絶対にあるものです。そしてこれからも新しい若い世代の子たちはラブソングを聞くことになるでしょう。
昔から現代まで様々なラブソングが売れてきたので、きっとメジャーレーベルもラブソングを主軸に売り出していくでしょう。
時代と共に曲の構成や歌詞、世界観は変わっていきますがラブソングと言うジャンルは永遠に人気であると私は思います。
近年売れたラブソングでは無い曲としては「うっせぇわ – Ado」なんかが挙げられますね。こういった別ジャンルの曲が人気を得ているとどこか嬉しくなります。
ラブソング一強の時代ですが、その他のジャンルの音楽もそれぞれ人気が出て「アーティストが自分の好きな曲だけを作って生きられる時代」になってきていると思います。
YouTubeやTikTok、音楽ストリーミングサービスの普及により、個人で活動するインディーズアーティストの方もチャンスを掴める時代になったのでより様々な曲がヒットしていくと思います。
特にカギとなるのがTikTokですね。ここから色々なジャンルの曲が掘り出されて有名になります。
アーティストの方が自分の好きな曲を作って売れたいなら、このSNSを使う事がかなり重要になってきますね。
ラブソングだと分からない曲は良い
コテコテの恋愛歌詞ではない曲は「ザッと聞いただけではラブソングだと分からない」と言う良さがあります。私の中では「隠れラブソング」と勝手に呼んでいます。
こういった曲はアーティストが意図して「リスナーに考察をさせるようなぼやけた歌詞とMV」を使っていますね。
想いをストレートに歌詞にしないので、どういった状況を歌にしたラブソングなのか?と言う事を考えるのが楽しいのです。
そしてこういった隠れラブソングは、オシャレな雰囲気に作られていることが多く「この曲が好き」と言いやすいのもメリットです。
そういう曲を作るアーティスト自身も「コテコテのラブソングは恥ずかしくて苦手」だと思っているパターンも全然あります。
ラブソングが嫌いな人には洋楽好きな人が多い
洋楽もラブソングがトップクラスに人気ですが、実は日本のラブソングに比べて良い点があります。
それは「歌詞を調べないと分からない」と言う事です。日本のラブソングの欠点でもある。歌詞の恥ずかしさが洋楽には無いのです。
だって他の人は、洋楽がなんて歌詞を歌っているのか分からないからです。
そして「洋楽が好き」と言っておけばなんかオシャレっぽいですからね。それが洋楽の良い所です。
「Avril Lavigne」と言うアーティストが私は昔好きでしたね。オシャレで少しヤンチャな歌詞と雰囲気にハマりました。
日本のラブソングが苦手な方は、洋楽を聞き漁ってみると良いかもしれません。
日本の音楽よりも曲数もジャンルも色々あるので新しい発見があると思います。