アーティストが知名度を上げる方法として、今最も重要なSNSは「TikTok」です。
ここでバズることが出来ればYouTubeの再生回数も大きく伸ばすことが出来るし、収入もかなり増えます。
今の時代にアーティストが成功するならTikTokの攻略は絶対に必要です。
では、そのTikTokで音楽をバズらせるためにはどうしたら良いのか?その手法を解説していきます。
TikTokでは細かいテクニックを使えば意図的に動画や音源をバズらせることが出来ますよ。
- TikTokで曲をバズらせるなら歌詞に共感してもらう事
- TikTokで曲をバズらせるなら定番のコード進行を使うと良い
- クセになるメロディーを使う事でリスナーの頭に残りやすくする
- 独特なダンスのある曲はTikTokでブームになりやすい
- TikTokで動画や曲を投稿する時は適切なハッシュタグを1~3つほど付けよう
- TikTokで自分の曲を音源として使って動画を投稿すると良い
- TikTokでは過去にリリースした曲がバズることもある
- TikTokではメジャーデビューしていないアーティストを参考にしよう
- TikTokはインフルエンサーに曲を気に入ってもらえるかがカギ
- TikTokでバズってからは固定ファンを付ける事が大切
- TikTokは「Creator Rewards Program」で収益化が可能
TikTokで曲をバズらせるなら歌詞に共感してもらう事
今の時代の音楽は「歌詞」が非常に重要視されている傾向があります。TikTokで拡散されたり音源として使われる曲のほとんどは、若い世代に共感されている歌詞が書かれています。
若い世代に共感される様なラブソング、失恋ソングはかなり人気の傾向にあります。甘酸っぱい青春を送っている人たちに刺さる曲が良いですね。
メジャー・インディーズ関係なく、若い世代にウケる曲を作る事が出来れば「有名アーティストになれる可能性」がかなり高くなります。
実際、TikTokがキッカケで全くの無名の状態から一躍人気アーティストになった方も多いですからね。
1つのパートで歌詞が完結しているとバズる
TikTokでは曲をフルで使う場面はほぼ無いです。サビだけやAメロだけなど部分を切り取ってバズることがほとんどです。
つまりその1部分の歌詞だけで共感してもらう必要があるという事です。
曲全体を通して意味を繋げながら、部分で見ても共感できるような作詞が出来ればTikTokでは人気が出やすいです。
TikTokでは主にサビのパートでバズることが多いです。なので作曲で1番力を入れるべきはサビです。
オシャレな歌詞の曲はTikTokで使われやすい
「この曲を聴いている自分、イケてる」とファンに思わせるような、聞いている事がステータスになるアーティストや曲は売れやすいです。
そのためには音楽にオシャレさを出す必要があります。ダサいアーティストは知名度が上がってもファンが増えにくいですからね。
ストレートで頭に入ってきやすいストレートな歌詞であることは重要ですが、その上で「オシャレさ」も同時に兼ね備えている必要があります。
近年で言えば「あいみょん」はその代表格とも言えるでしょう。大人っぽくどこか切ない、そして落ち着いたオシャレな世界観は多くのファンを魅了しました。
また、歌詞だけでなく言動やSNS、写真、私生活など音楽以外のシーンにおいても「オシャレさ」を意識することは重要になってきます。アーティストは曲だけがすべてと言うわけでは無いのです。
TikTokで曲をバズらせるなら定番のコード進行を使うと良い
TikTokでバズを起こす場合は「マニアックで一部の熱狂的なファンに刺さるマイナーな曲」ではなく「多くの人に愛されるような曲」を作る必要があります。
「バズ」と言うのは簡単に言えば多くの人に評価されることですからね。マニアックな曲は拡散力が低いのです。
なので、曲のコード進行も日本人が好みやすい定番のモノを主軸に使っていくのがオススメです。
「丸サ進行」「王道進行」「小室進行」「カノン進行」などの定番コード進行をベースに、所々を変化させてオリジナリティーを出していくのが良いでしょう。
現にヒットしている多くの曲はこういった定番のコード進行を基本に作られていることが多いです。
ドミナントの代わりにdim7コードを使って暗めで不安定な雰囲気を出したり、カッティングで独特なリズム感を作ったり、クリシェを取り入れて段階的な雰囲気の変化をしたりなど、様々な部分での工夫のし甲斐があります。
ただしやりすぎると「聴きにくい曲」になってしまいバズりにくくなります。そこは気を付けてください。
オリジナルのコード進行を作る場合は自分の耳を信じる事
オリジナルのコード進行は、万人ウケするのが比較的難しい傾向にあります。
既存のモノから離れた、オリジナルなコード進行で勝負するなら「音楽に対する耳の良さ」が重要になってきます。
作曲したものが”多くの人にウケるような曲に仕上がっているか”を感覚的に判断する能力が求められます。
こればっかりは理論や技術と言うよりも「勘」や「センス」が大切です。アーティストとしての真価が問われる部分ですね。
音楽には正解がいくつもあるので「こうすれば絶対にヒットする」という完璧なセオリーが無いのです。なので自分の感覚とセンスが1番頼りになるのです。
クセになるメロディーを使う事でリスナーの頭に残りやすくする
TikTokでは様々な曲が流行っていて、ライバルも多いです。
色んな曲がある中で自分の曲を覚えてもらうには「クセになる思わず口ずさんでしまうようなメロディー」を作る必要があります。
クセになるようなメロディーをキッカケに覚えてもらえれば、その曲をTikTokで動画を投稿する際の”音源”として使ってもらえる可能性が高くなります。そこからさらなるバズが見込めるのです。
TikTokを見ていれば分かると思いますが、流行っている曲は「頭に残るメロディーの曲」が非常に多いです。
TikTokはアプリの性質上曲に合わせて踊ったり振り付けをする動画を投稿することが多いです。
クセになるノリの良いメロディーを作れるアーティストはTikTokにおいてかなり有利ですね。
リズムが分かりにくい曲は流行らない
世の中のヒット曲のほとんどは「四拍子」の曲です。例えばポップスでは珍しい「三拍子の曲」を作ったとしても売れにくいでしょう。
その理由としては「三拍子のリズムの音楽を聞き慣れていないから」です。多くの人に好んでもらう曲を作るなら四拍子の曲を作るほうが無難です。
また「三連符」と言うテクニックを使うアーティストは多いですが、あくまでもリズムの分かりやすさをキープしたままで使いましょう。上手くまとめられる自信が無いなら使わない方が無難です。
他には「可変拍子」と呼ばれる曲の途中で四拍子から三拍子に変えたりする技術もありますが、これも聞きにくさや歌いにくさを生み出す原因になるので基本的には使わなくてOKです。
曲は「難しい事をすれば売れる」というわけではありません。むしろシンプルな方が大衆にとっては聞きやすくて売れやすいのです。
ここが音楽の難しい所ですね。競技では無く芸術なので、採点方式も存在しません。
売れる音楽を作るには「万人の心を掴む事」が1番大切なのです。
独特なダンスのある曲はTikTokでブームになりやすい
これは自分の作る曲の雰囲気や相性によっても変わりますが、ダンス系のMVがある曲はTikTokと相性がいいです。
TikTokでは曲に合わせて踊る動画が人気です。「曲+踊り」にも注目されれば、多くのユーザーがTikTokでその踊りを真似して投稿し、大きなブームが起こる可能性があるのです。
特に「ちょっと練習すれば素人でも踊れるダンス」はバズりやすいです。逆に難しすぎるダンスは誰にも踊られないのでバズりにくいです。
「SEKAI NO OWARI – Habit」「フレデリック – オドループ」などはTikTokでバズりましたね。
これも誰にでも踊れるようなキャッチーで面白いダンスであったことが大きな要因です。
ダンスで自分の音楽のスタイルを壊さないように注意
TikTokでダンスに合う曲が売れていたとしても「自分の音楽性には合わない」と感じた場合は、無理にダンスを取り入れる必要はありません。
例えば明るくて楽しい系の音楽を作っている方にはダンスは合いますが、ガチガチのラブソングを作っているアーティストはダンスとの相性が悪いです。
自分のイメージや音楽性が大きく崩れると、迷走しているように見えるしファンも減っていってしまうので気を付けましょう。
アーティストとしてのイメージを崩さずに、いかに流行に乗っていくが重要なポイントです。
TikTokで動画や曲を投稿する時は適切なハッシュタグを1~3つほど付けよう
TikTokで動画を投稿する時にはハッシュタグを付ける事が出来ます。しかしこれは、がむしゃらに付けても逆効果になります。
TikTokのハッシュタグは再生回数を増やす手段ではありますが、正確には「そのハッシュタグに興味のあるユーザーに自分の動画が表示されやすくなる」という役割があります。
つまり「#弾き語り」と付けたら弾き語りに興味を示しているユーザーに動画が表示されやすくなります。
例えば弾き語りの動画を投稿する時に「#スイーツ #グルメ」などと関係ないハッシュタグを付けると、全然弾き語りに興味が無いユーザーにも動画が表示されてしまいます。
TikTokは動画を見たユーザーの反応「動画を最後まで見る」「動画をリピートする」「いいねを押す」「フォローする」「シェアする」によってバズるか否かが決まります。
適切なハッシュタグを付ける事によってユーザーの反応率が良くなるため、動画がバズる可能性が高くなるのです。
逆に相性が悪いハッシュタグを付けるとユーザーのエンゲージメントが悪くなって、バズりにくくなります。
なのでTikTokで音楽関係の動画を投稿する場合は、関連性の高いモノを1~3個付けましょう。「#バンド #弾き語り #インディーズ」など。
TikTokで自分の曲を音源として使って動画を投稿すると良い
MVのサビなどを切り抜いて投稿するのも大切ですが、その音源を使って様々な動画を作成すると二次的なバズを起こせる可能性があります。
綺麗な写真を何枚か撮ってそれを動画編集アプリでオシャレにまとめて、自分の音源を使ってTikTokに動画を上げるという宣伝方法もあるのです。
これのメリットは1曲を何回も効果的に宣伝出来る事です。曲を高頻度で沢山作るのは大変なので1曲を沢山プッシュして多くの人に知ってもらう戦略は非常に重要です。
なんども繰り返し宣伝することで知名度を上げる事が出来ます。
視聴者に曲を気に入ってもらたら連鎖的なバズが起こる
これはTikTokで一気に知名度を上げる必勝パターンです。視聴者やファンが自分の曲を音源に使って動画を作ってくれたら、自分が何もしなくても知名度が上がっていきます。
リスナーが作った動画がバズって更に広まり、それを見た新規の視聴者がその音源を使ってまた新しい動画を作る。
これの繰り返しで「TikTokで流行の人気曲」が出来上がります。
自分だけで宣伝することには限界があるので「視聴者にいかにして自分の曲を使ってもらうか?」という事が有名になるためには重要なポイントになってきます。
TikTokでは過去にリリースした曲がバズることもある
TikTokでは「リリース直後の曲だけがバズる」というわけでは無いのです。
実際、数年前に出した曲が今になってバズる事も結構TikTokでは起こりうることです。
何年前にリリースしていて、売れていなかったとしても楽曲としてのクオリティーがあるなら今でもバズを起こすチャンスはあるのです。
埋もれていたあの曲もちゃんと宣伝すれば人気が出る可能性がありますね。
なので自分が過去に作った曲も定期的に宣伝していきましょう。
自分が作った曲の”どれか1つ”でもバズってしまえば知名度が大幅に上がって、他の曲も聞かれるようになり、そして更に他の曲もバズを起こしやすくなります。
「沢山曲を作って宣伝しまくってチャンスを掴む」という戦略が今のTikTokの攻略方法です。
音楽活動をしていると「頑張って曲作ってみたけど全然バズらなくて落ち込む」という事もあると思います。しかしそこで諦めるのは勿体ないですよ。
これは誰しも経験することなので、気にせずに新曲をどんどんリリースしていきましょう。継続して努力を続けていればチャンスは絶対やってきます。
長らく芽が出なかったアーティストも、TikTokでバズった途端に人気になるケースは沢山ありますからね。
下積み時代に諦めず活動を続けたアーティストこそが成功を掴めるのです。
TikTokは「数打ち当たれ」が通用する
TikTokでバズるためにはある程度の運要素が必要になります。全然伸びなかった動画をアカウントを変えて再び投稿したらバズったなんてことがあるのです。
なのでバズらなくても諦めずに色々な動画を作成して投稿してみましょう。
音源や宣伝する曲は一緒で良いので、動画の内容は新しいものを作った方が良いです。
なぜなら全く同じ動画を何回も投稿すると、全然再生されないことがあるのです。
ここら辺は結構曖昧なんですよね。アカウントを変えてキャッシュ削除したり、日を開けて投稿するとバズるなんてこともありましたね。
また、動画をクオリティーを高める事はバズに大きく繋がります。雑な動画を何本も出すより、丁寧に作りこんだ動画を数本出す方が効率が良かったりするのです。
TikTokではメジャーデビューしていないアーティストを参考にしよう
メジャーデビューしているアーティストと言うのは既にファンも多く知名度が高いのでTikTokでもバズを起こしやすいです。
メジャーデビューしているアーティストは正直あまり参考にならないと思います。曲の良さと言うより「元の知名度の高さ」が強すぎるんです。
TikTokで参考にするべきは「メジャーデビューしていないアーティスト」や「最近急激に伸びてきたインディーズのアーティスト」ですね。
そこから何が要因でバズったのか、最近の流行はどういう曲なのかとかを分析出来ます。
TikTokには常に流行り廃りがあります。どのような音源がバズりやすいのか自分なり研究しておくとバズを生む曲を作りやすいです。
音楽は芸術なので明確に「こうすれば売れる」という正解が無いので、感覚で探りながら音楽活動していく必要があります。
「流行り」や「売れそうな曲」を見極めるのは自分の勘が大切になってきますね。
TikTokはインフルエンサーに曲を気に入ってもらえるかがカギ
TikTokには何十万との多くのフォロワーを抱えたインフルエンサーが居ます。
この人たちに自分の音源を使って動画を作ってもらう事が出来れば、大きく知名度を上げるチャンスを掴めます。
インフルエンサーと言うのはTikTokでの「流行り」を作る能力が非常に高いです。インフルエンサーの作った動画は多くのユーザーが同じ音源を使って真似するので連鎖的なバズが起きます。
こうなればYouTubeで曲が1000万再生されることも夢ではありません。
1度の動画のバズではなく「一時期の流行」になるレベルで色々な人に音源が使われればTikTokを利用しているほぼ全てのユーザーに1度は聞いてもらえるので良い宣伝になります。
インフルエンサーに自分の音源を気に入ってもらえるかどうかは正直な所「運」次第です。
TikTokでカバー系のインフルエンサーに気に入られることも大切
弾き語りのカバーを専門として動画投稿しているインフルエンサーも数多くいます。彼らの影響力や拡散力は結構凄いです。
カバーしてもらった曲からリスナーに認知してもらい、YouTubeで曲名を検索してもらえればファンが増えます。原曲を聞きたいって人は多いですからね。
カバーはアコギで弾き語りをやっている人が多いです。なのでアップテンポな激しい曲よりも、ある程度落ち着いている曲の方がカバーされやすいです。
彼らに自分の曲を選んでカバーしてもらえるかは運次第ですが、もしそのチャンスがあれば大きく曲の知名度を上げられるでしょう。
TikTokでバズってからは固定ファンを付ける事が大切
TikTokは「バズったら有名人でぼろ儲け」と言うわけではありません。固定ファンにライブに来てもらったり投げ銭やグッズ購入などで活動を支援してもらう必要があります。
TikTokでバズりはしたけどファンを付ける努力をしていないと「知名度はあるけど人気はイマイチ無い微妙なアーティスト」になってしまいます。
つまり”一発屋”ですね。思い当たるアーティストも居るかもしれません。
音楽を仕事にして稼ぎ続けていくには、ファンに「このアーティストを追いかけたい」と思ってもらう事が重要なのです。
アーティストとして売れたいならビジュアルにこだわろう
アーティストは見た目が大切です。イケメンや美少女であるというよりも、オシャレで個性のある自分のオーラを持っている事が重要です。
凡人のようなビジュアルじゃ印象が薄くカリスマ性も無いのです。
「あいみょん」「椎名林檎」「藤井風」などはアーティストとしてのオーラや雰囲気が強く他の人とは違うなと言う印象があります。
ファンは「自分が好きでいる事が誇らしいアーティスト」を応援します。
つまりアーティストがダサいとファンもダサく見られてしまうので、応援されにくいのです。
リスナーたちが「○○って人のファンなんだ!」と友達に言った時に「え、そのアーティスト良いよね」と言われるようなアーティストを目指しましょう。
ここら辺は「みんなに自慢できる彼氏彼女が欲しい」という感覚に似ていると思います。
つまり音楽を仕事にするなら、良い男・良い女になる努力を怠ってはいけないという事です。
TikTokは「Creator Rewards Program」で収益化が可能
従来までのTikTokは「宣伝効果は高いけど、収益性が低い」というSNSでした。
企業案件を貰うか、ライブ配信の投げ銭で稼ぐ、くらいしか方法がありませんでした。
しかし最近のTikTokは「Creator Rewards Program」というものを導入しました。
これにより、動画の再生回数・視聴時間・エンゲージメントなどに応じて収入が入るようになりました。YouTubeで広告収入を得る様なイメージです。
収益化するための条件は比較的優しくなっています。
①18歳以上
②フォロワー1万人以上
③動画の総再生数10万回以上
④コミュニティガイドラインを遵守している
⑤クリエイディブな動画を継続して投稿している
これらの条件を達成していれば収益化が可能です。TikTokでは一度動画がバズってしまえば、フォロワー1万人も意外と簡単です。
これからはYouTubeと同じくらい、無視できないマネタイズ方法になるのでぜひ参加していきましょう。