音楽活動をしているアーティストにとって「努力しても報われないな」と思う瞬間は、意外とあるものです。
「自分の中で最高の曲が作れたけど、あまりヒットしない」「頑張って宣伝したけどファンが増えない」「音楽理論を勉強して、楽器練習も沢山して上達したのに音楽が売れない」
などといった悩みは、結構多くのアーティストが抱えています。
しかし「努力が無駄」という事は無いので安心してください。正しい方向性で努力して、諦めなければチャンスはやってきますよ。
音楽の世界に限らず努力が報われるには時間がかかる
努力が報われるには時間が掛かるものです。頑張ったらすぐに成果が出る事の方が圧倒的に少ないのです。
これは音楽の世界だけの話ではありません。あらゆる仕事・スポーツ・芸術・ビジネスにおいても言える事でしょう。
なので「努力が報われないなぁ」と感じているのは、あなただけでは無いのです。なので安心して良いでしょう。
世の中のアーティストには「長い下積み時代を経て売れた人」も多くいます。そういった方たちは長い間、努力が報われていなかった事がほとんどです。
そんな中でも、諦めずに音楽活動を続ける”精神力と覚悟”があったからこそ、成功をつかむ事が出来たのです。
今の時代は昔に比べて努力は報われやすくなった
今の時代は昔と比べて、アーティストにとってメリットもあればデメリットもあります。
しかし、個人的には今の時代の方が「アーティストの努力は報われやすい環境」だと考えています。
実際、昔の比べてより多くのアーティストや曲が注目されるようになってきているし、無名だったアーティストが活躍する事も目にする機会が多いです。
TikTokとYouTubeショート、この2つが流行った事によりアーティストの下積み時代はかなり短縮されるようになりました。
なので、今はまだ売れていなくて「努力しても報われないな」と感じていても、急にヒットして一躍人気アーティストになれる可能性は十分にあるのです。
アーティストにもあまり”意味が無い努力”も実は存在する
「報われにくい意味が無い努力」も実はあるのです。もっと言えば、効率が悪く効果が薄い努力です。
例えば「超難しいギターのテクニックを練習して習得した」という努力は、曲の売り上げにはそこまで大きく関わらなかったりします。
他には「頑張って路上ライブを沢山した」としても、クオリティーが低かったり人を惹きつける歌声が無ければ話題になる事も少ないです。
”努力の方向性”を間違えてしまうと、せっかく時間と労力を費やしたのにあまり成果が出ないのです。
その結果「努力が報われないな」と感じる事もあるでしょう。努力は単純に量や時間だけでなく「いかに効率よく意味のある努力をするか?」という事が重要なのです。
自己分析をすれば無駄な努力は無くなる
努力が報われている人は「自分に足りない要素」を見極めて、次に何をやるべきかを明確にしています。
売れているアーティストに比べて「自分には何が足りていないのか?」という事を深掘りしていけば、自然に売れるためのヒントを得られる事でしょう。
自分にとって足りない事であり売れるために重要な部分を考え、そこに重きを置いて努力をすれば報われる可能性も高くなってきます。
「歌唱力か?」「流行に乗る曲作りか?」「立ち振る舞いやブランディングか?」「楽曲のクオリティーか?」「作詞にインパクトが足りないか?」などと改善できる部分は結構沢山あります。
自分に足りない部分を改善していけば、結果的にアーティストとしての質が高くなっていくので、売れるのも時間の問題だと言えましょう。
アーティストは効率の良さを求めないと時間が無駄になってしまう
音楽は芸術でありながら、現代ではビジネス的な側面も持ち合わせています。
なので売れようと思ったならば音楽にも「効率の良さ」を求めていく必要があるのです。
自分が活動できる時間には限界があるので、効率を求めないと疲れるし労力に見合った成果も得られない事が多いでしょう。
例えばですが、あまりファンが居ない状態で沢山ライブをやってもコスパは良くないですよ。売り上げも伸びないし、新規ファンの獲得の効率もあまり良いとは言えないでしょう。
それならばライブの回数を減らして、新規ファンを増やす宣伝に力を入れてみた方が良いでしょう。
バンドならフライヤー(チラシ)配りに力を入れてみたり、SNSでの宣伝を積極的にしてみたり、なるべく色々な方法を試してみた方が良いですね。
「アーティストとして売れるために、今自分は何をするのがベストなのか?」という事は常に考えていくべきです。
他には「楽器の練習効率」も重要なポイントです。ライブやレコーディングなどで実際に演奏するタイプのアーティストにとっては楽器の練習は必要不可欠です。
しかし、効率の悪い練習をしているとせっかくの大切な時間が無駄になってしまいます。楽器の上達も遅く、他の活動に使う時間も少なくなってしまいます。
なので「自分のアーティスト活動にとって重要な練習は何か?」という事を考え、取捨選択をしていく事も重要なのです。
宣伝が下手なアーティストは努力が報われない事が多い
宣伝に力を入れていないアーティストは努力しても報われにくいです。
「良い曲できた!これは売れるぞ!」と思っていても、宣伝がおろそかだと全く聞いてもらえないのです。
ちゃんと宣伝すればバズって拡散される可能性もあるので、作曲と同じくらい宣伝には力を入れていきましょう。
「良い曲を作っていれば誰かが聞いてくれる」と思っていてはいけません。今の時代に人気を得るアーティストは国内海外問わず、宣伝が事が上手い人が多いです。
「他のアーティストよりも魅力的な曲を作れている」という自信がある方は、宣伝に力を入れてみると良いでしょう。”良い曲は、良い宣伝をしてこそ輝く”という事を頭に入れておきましょう。
時代によって効果的な音楽の宣伝方法を知っておくことが大切
音楽業界は移り変わりがかなり激しい業界です。
それは音楽の宣伝方法にも言える事です。昔のやり方に囚われてると成功を掴むのも難しいです。
常に新しい効果的な宣伝方法をサーチして取り入れていく事が重要です。
例えば、今の音楽シーンはTikTokがかなり重要な宣伝ツールとなっていますが、これにいち早く気が付いて宣伝していったアーティストは無名の状態から売れていっています。
現在でもアーティストにとっては1番重要視すべき宣伝ツールとなっているので、まだ取り入れていない方は使う事をオススメします。
これから先も新しい時代のSNS等が出てくると思いますが、乗り遅れないように流行は理解しておきましょう。
実際、インディーズや個人の若いアーティスト達が活躍しているのもこういった”流行”をちゃんと理解しているからなのです。
世の中には努力できない人は沢山いるので自信を持っていい
「努力が報われない」と感じている方は、今まで音楽活動を頑張ってきた方です。
世の中にはそもそも努力が出来ない、継続できないという方が大半です。
例えば「ギターを買った9割の人が挫折して辞めていく」という話もありますからね。他には「作曲したけど数曲作って辞めた」という方もいます。
世の中には努力が継続できない人が大勢います。なのであなたが「今まで沢山努力してきたし、これからも音楽を頑張っていく気持ちがある」という状態なら自信を持って良いです。
結局の所、最後まで諦めず努力を続けた人が報われるのがアーティストという職業です。
対して努力していないのに「報われない」と思っている人も結構いる
①「5年間、遊びもほとんどせず時間のほとんどを音楽に費やして努力した人」
②「1年間、ほどほどに努力して音楽活動した人」
③「半年間、スキマ時間に音楽を勉強して1曲作った人」
この3パターンでは努力の質・内容共にかなり違います。例えば①の人が「努力って報われないな」と思っているのは分かります。
しかし、②と③に関しては”報われるほど努力をしていない”と言えるでしょう。少し頑張ったくらいで成果が出るほど世の中は甘くないですからね。
もし、自分自身の努力がまだまだ足りていないと感じるなら「報われない」と思うのは早いと言えるでしょう。
楽曲作成のテンポが遅いと努力が報われなく感じやすい
1~3曲、長い期間をかけて作曲して、それが売れなかった時は「頑張っても報われないなぁ」と感じやすくなります。
知名度のあるアーティストですら、あまり売れない曲も結構あります。アーティストは沢山リリースした中の1曲でもヒットすれば良いのです。
今の音楽シーンは様々なアーティスト活躍しています。それがゆえに「次にどのアーティストのどの曲が流行るか?」という事が分からないのです。
そんな中では「作曲ペースが早いアーティスト」の方が有利になります。「思い付きでパパッと曲を完成させて、ヒットしなかった次の作曲に取り掛かる」くらいの気持ちで取り組む方が楽です。
音楽というのは不思議なもので「魂を込めて長い時間を費やして出来た渾身の1曲」よりも「ノリと勢いで作った曲」が売れる事もあるのです。
もちろん、ちゃんと聞き心地が良くてクオリティーを保った曲に仕上げる必要はありますが、こだわりすぎて時間を使い過ぎると返ってコスパが悪くなってしまう事もあるのです。
特に有名アーティストでは無く、インディーズや個人で活動している人ほど作曲ペースは絶対に早い方が有利です。
一度何か1曲でもヒットすれば次のリリース曲も注目されやすい
曲を沢山リリースしていくうちに「何かの1曲」が途端にバズったりして有名になる事があります。
一度曲がヒットすれば固定ファンが付くし、YouTubeやその他SNSのフォロワーも増えるので「次のリリース曲」に注目が集まりやすいです。
こうなると「努力が報われやすく環境」が出来上がります。次のヒット曲も出しやすくなるし、宣伝もファンが勝手にやってくれるので知名度も上がりやすくなります。
また、有名レーベルからも声がかかるようになります。ここからメジャーデビューするという可能性も十分にあるでしょう。
アーティストにとっての最重要課題であり最も難しい部分は「最初のヒット曲を出す事」です。これを達成する前に諦めて辞めていくアーティストは多数いますからね。
なのでこれからも音楽活動を続けていくなら「何か1曲をバズらせて知名度を大きく上げる事」を目標にすることをオススメします。これこそが現代における”有名アーティストになるための最短ルート”なのです。